旅の楽しみ
たとえば、プルートケイブと言う洞窟。地図上にあるにはあるけど、なにしろだだっ広い大地があるだけだし、“ココ”という目印もない。しかも多くの場合、地図の位置さえ間違っている。
ビジターセンターで聞くと「この辺よ」と地図に大きくマジックで丸してくれたけど、その丸した直径って一体何キロの距離よ~
あまりにアバウト。
このプルートケイブに行きたくて、あっちこち行ったり来たり。明らかに違うところまできちゃったところにガス・ステーションが一軒あったので、そこで道を聞くことにする。
ところが、12時にならないと開かないとドアに書かれている。なに~っ!12時までまだ1時間以上もあるよ。来た道に自分たちが立ち上げた砂埃を見ながら途方にくれていると、中から親切そうなおばさんが出てきて、May I help you?
イエース!イエース!We need your help!
するとおばさん、ああ、あなたたちも行きつけないのね、という顔でクスリと笑いながら、私たちが来た道を指さす。
「7マイルくらい戻って。ちょっと上り坂になったところあたりで、右側に小道があるからそこが入口よ。電信柱にサインがあるから、注意して見ていればわかると思う。」
そ、そ、それだけ~
だ、だ、だよね・・・確かに目印になるものはなかった。だけど、それって…めちゃくちゃオモシロイ
なんか洞窟探しって探検みたいでワクワクする。
しかも、びっくりするけど、そのおばさんのカンタンな指示通り、ちょっと、ほんのちょっと道が上り坂になった手前にものすごく小さい字でサインがあり、入口があった。
日本だったら、何キロも先から[洞窟⇒]みたいな看板がブル下がり、その場所には大きな看板が立って、“ココ”と場所を教えてくれるだろう。もしかしたら、自動販売機なんかもおいてあって、のどの渇きをいやすドリンクもご親切に売っているかもしれない。
でも考えてみて。この便利さ、旅の楽しさを奪っているよね。行きつけそうにないところに行きつけた喜び、地元の人との会話、大切に持参してきた水をちょびちょび飲む美味しさ・・・。
旅は目的地にたどり着くことが目的じゃない。そこへの道のりこそが旅の楽しみ。目的地について、ハイ写真をとってオシマイの旅では、到底味わえない喜びがそこにあるはずなんだ。
オ~イ、日本
聞いているか~い?いや、その前に、そこのォ車の中でゲームやってるキミたち、喜びはどこだぁ~(もちろんウチの子たちに言っております
)













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