全然のり気じゃなかったの、だってカリフォルニア州の最北端にあるマウント・シャスタまで車で5時間以上かかる。
「マウント・シャスタに行きたい」確かに言いだしっぺは私だったけど、なにもこのスーパー・ウルトラ忙しい今に行かなくても・・・・。
マウント・シャスタは、世界七大聖山のひとつであるパワースポットとして知る人ぞ知るの場所でね、でも知らない人は全然知らない…(あたりまえか
)実際、本屋さんにガイドブックを探しに行ったけど見つからず、店員に聞いたら「なんでマウント・シャスタに行くの?」って聞かれたくらいだ。
そういうところだからこそ惹かれちゃう私だけど、そういうところって気持ちに余裕がない今じゃダメなんじゃないかって思った。心の準備ができてない。
でも、私よりも更に忙しいはずのパパゴン、猛烈にプッシュ
「行こうと思った時が行く時。迷った時こそ実行すべし」が彼の持論だからね←(こういうところ素敵でしょ
)でもって、いざ行くとなると、結局いろいろ調べたり、予約したりするのは私の役目になるわけですけど・・・。
実はマウント・シャスタに行くなら、ここに泊まろうと前から決めていたところがあった。Stoney Brook Innという日本人女性、ヒロミさんが経営するB&Bだ。彼女にはもうひとつの名前、宇宙からもらった名前がある、スサナ。そんな話もできれば聞いてみたかった。
会ってみると、もちろん初対面だったわけだけど、やっぱりというか、やっぱり、そんな気はまったくせず、毎朝、毎晩、彼女と顔を合わせるたびに会話をした。驚くことに、普段知らない人と積極的に会話をしないパパゴンの方が頻繁に彼女のオフィスをのぞきこんだ。
マウント・シャスタは、その横にあるマウント・シャスティーナとともに存在していることから、陽と陰、男性性と女性性の完璧なるバランスを保った場所とされている。
そういった場所とは、まさに“ニュートラル”状態なんだね。富士山よりも高い山なのに、圧倒する凄さがまったくない。ただただひたすら優しいエネルギーが流れているの。
なにか特別なスゴイことが起こるんじゃないかって思うけど、その逆で“無”状態こそがスゴイことなんだと知った。至るところに光が満ち、輝きを放っていた。
「ここではなにもいらないの。お金持ちになろうとか、キャリアをつもうとか、なにかを成し遂げようとか、なにも必要ないのよ。ただ、ここにあるものを慈しみ、お互い助け合って生きているだけ。私は、このマウント・シャスタの素晴らしさを皆さんにご紹介する、ゲートキーパーなのよ」とスサナが言っていた。
確かにStoney Brook Innは、シャスタ山の麓に位置する“特別な場所”に建っている。それは偶然ではないのだ。
3日の旅を終えて家に戻った夜、奇妙な夢を見た。
「お預かりしていたものをお返ししますね」
そう言って、スサナがコートクロークのような場所から、なにかを取り出してきた。奥をのぞくと、たくさんの歪な形をしたものが棚に置かれていて、スサナがそれらをしっかり預かっているようだった。
私が不思議な顔をして手にしたそれを見ていると、スサナが笑いながら「それはあなたのLOVEですよ」と教えてくれた。
私は自分のLOVEをやっと取り戻すことができ、喜びで輝き、目がさめた。
「マウント・シャスタに来る人は、みんなお山に呼ばれてきているんです」そう言っていたスサナの言葉をまた思い出した。
“そうか、私はここにくる必要があってここに来たのだ!”
マウント・シャスタは、秋と春になるとかかるレンズ状の雲を見ることができるらしい。夏に山が開けば、エネルギースポット、パンサーメドウスや、選ばれし者しか行きつけないと言われているハートレイクにも足をのばすことができる。
ここへはまた来なくちゃ、と思う。そして今ふと思い出した。パトリスさんに導かれてかつて訪れた“自分自身に帰る場所”とは、ここだったのかもしれない。
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